始めてグライダーに出会ったのは大学3回生の時、加古川の河川敷での事だった。 加古川バイパスを走っている時にふと河川敷の方を見てみると、何かフラフラと浮かぶ物があり、何かと近付いてみるとそれがハンドランチグライダー(手投げでしかも動力がないグライダー。これが天高く昇って行くから不思議なもんよ。)であった。飛ばしていたのは岡本修平さんで、側まで行って飛ばしている姿を見ていると「飛ばしたいぞ」とウズウズしてき、その世界に見事に引き込まれていった。 その数日後、僕は加古川の模型屋へと走り、『ピッコロ2』を購入する事になる。学生時代でお金は非常に苦しかったのだが、なけなしのお金をはたいて購入した。その後、アルバイトで稼いだお金の大部分はラジコン代へと消えていった。 |
初めて買った機体。動力なしのラダー機で、翼幅1280mm、翼形はクラークY、機体総重量は不明というバルサ製の機体である。 僕がグライダー超初心者であった時の事を一番よく知ってくれている機体で、かつ、一番大破回数が多い機体である。心をウキウキさせてグライダーという物をを始めて飛ばそうとした時に、浮いたかと思えば頭から地面に突っ込み粉々になる。あの衝撃は一生忘れないだろう。 軽くて突っ込みが悪いため、どう頑張っても速度が出ない。それに加えて壊れてもなおるさという安心感。初心者にはかなりありがたい機体である。 |
2番目に買った機体。動力があれば楽に高度が稼げるという単純な期待を元に購入した。ギアダウンユニット付きのモーター動力のラダー機で、翼幅は1920mm、翼形はS3021、機体総重量はカタログ値で1250g。 この機体、翼と胴体の強度が極端に弱く、急なターンなんかは絶対に出来ないし、もしロールなんかしたらおそらくその場で大破である。結局、翼幅が2000mm近くあるし重量もかなりあるしで初心者には扱いにくいため、すぐピッコロ2を飛ばすようになった。 主翼の裏側に貼っている『大和魂』の赤文字は、健在とは言えないのかもしれない。 |
橋本さんより戴いたものすごくバランスの良い機体。 動力なしのラダー機で、翼幅は1280mm、翼形はRG15、機体総重量は307g。 RG15のおかげで突っ込みが非常に良く、比較的軽量ながらも強風時にも楽なコントロールが出来る。また弱風時にも、機体が軽量であるためよく浮いてくれる。ほとんどスロープ機として使っているが、ハンドランチとしても通用するだろう。 この機体を元に、今度は自分で同性能かそれ以上の機体を設計してみたいものだ。 |
初の自作のハンドランチ機。堀田さんの手助けで実現する事が出来た。 動力なしのラダー機で、翼幅は1500mm、翼形はS4083−8%、機体総重量は364g。 主翼などの下地が十分に綺麗に出来たため、カバーするフィルムも透明なもので作り、木目調を楽しめる機体に仕上げた。 重さはサーマル機にしてはけっこうあるが、翼面積がかなり広いため沈下率をかなり抑えることが出来ている機体である。そのため、技術さえ向上すれば、サーマルもかなり効率的に捕えることが出来るだろう。 今度作る時は軽さをもっと追及し、より良い機体を作らねばならない。 |
モーター動力のエルロン機で、翼幅1500mmクラス、翼形はE178MOD、機体総重量はカタログ値で700g。 気合を入れすぎて製作にあたってしまったため、傷付くのが怖く1度しか飛ばした事がない。 全身黒色のこの機体は、胴体部分の塗装のために車の修理工場より車用のウレタン塗料を売ってもらい、車の塗装用のスプレーガンで色を付けた。そんじょそこらの光沢とは ホンマまるで違う。まさに新車の輝きである。もちろん塗装の保護には車用のワックスを使っている。 飛ばした時のあの勇姿は一生忘れない。 動力を「SPEED400」の直結としており、十分な上昇角で舞い上がっていくことができた。そして、滑降に移った時にはF5B機を思わせるようなキレの良さを見せ、今まで味わった事のない速度で目の前を走り抜けていった。あの感動はF3B機の「コメット」を飛ばした時以来のものだった。 元々は、翼幅1500mmクラスのエルロン機の練習用として購入したものだったのだが、この状態では『ハルトマン』の練習用として別の機体を手に入れねばならない。 |
動力なし仕様のエルロン機で、翼幅2000mmクラス、翼形は不明、機体総重量はなんと1500g程。 田口さんより大破状態のこの機体を頂き、それを修理して復活させたのだが、重さの事を全く気にせず修理したため、動力もないくせに1kg以上の重さになってしまった。これでもたいがい重かったのだが、これに増して翼に必要以上の補強を施したため、翼だけで900g以上、総重量はなんと1.5kg程にもなってしまった。 重さがさらに増してからは1度も飛行させていないのだが、次に飛ばすときが楽しみである。 |
ドイツ製のスケール機。動力なしのエルロン機で、翼幅は1970mm、翼形はRG14、機体総重量は未定。 マニュアルがドイツ語と英語とでしか書かれていないため製作が出来ない。学生時代にドイツ語を習っていたが、全く役に立たぬこの状態である。 今計画している事は、スキャナーを買ってOCRで読み込み、翻訳させようというものである。僕だって多少は楽をしたい。文明の利器は十分に活用したいものである。しかし、翻訳のためだけにお金をいくらかけるつもりなのだろうか。 スケール機であるため、飛ばしている姿は何よりも綺麗なはず。特に海の美しい小赤壁ではなおさらの事だろう。辞書を片手にグライダーを組み立てる日が、近々訪れよう。 |
本来の姿はラダー機で、翼幅は1500mmクラス、3段上反角翼のおもしろい機体なのだが、主翼部分だけしか飛行経験がない。なぜなら3段翼でありながら上反角がほとんどないし、かつ非常に重たいしで全く曲がらなかったからである。2度と手元に戻って来ないのではないかと本気であせらされた。 翼部分の改造がないと2度と飛行はできないだろう。 後日談として・・・ 11年5月、翼部分に上半角を付ける手術を行った。早速ファーストステップの胴体に改造したつばさの翼を取り付け試験飛行を行ったのだが、胴体の割に舵が小さく、ターンは多少苦しかった。しかし、速度はそこそこ出せれたかと思う。 |
エンジン機をグライダーに改造したもので、翼幅は600mm、翼形は完全対象翼、機体総重量は210g。 この小さい機体、簡単に飛ばせる類のもんではない。幅が狭くて対象翼でエルロン機である、これは大変。まあ、この機体が自由自在に動かせれるようになったら多少は腕が上達しているという証明になるだろう。いつの日にか・・・。 |
一度は飛ばしたいと思っていた気体がついに手に入った。無尾翼のこの機体は、翼幅1350mm、翼形不明、機体重量594g。 グラスの樹脂固めで覆われた主翼は、よほどの事がないと壊れない。かなりきつい着陸をしても大丈夫なのである。何かと壊れやすい気体ばかり持っている私にとっては何かとありがたい。思いっきり飛ばしていこうと思う。 |
平成12年8月現在、木場で流行っている事がある。 「バトル」。機体ををぶつけ合い、撃墜する遊びの事である。 バトル用に開発したこの機体は、翼幅810mm、翼形RG15、機体総重量は129gで仕上がった。 このバトルという遊び、相手のヒラヒラ落ちる様を見て面白がるものなのだが、不思議な事に互いに当てようとしてるのになかなか当たらない。当てるつもりがない時の方が当たってるような気がする。操縦が悪いんかなぁ。 8月7日までの戦果は、撃墜:2の 被撃墜:1。尾翼の接着に問題があることが分かった。撃墜王となるため、更なる手を加えねばなるまい。 |
@ 平成11年8月1日、KMA姫路木場スロープ大会。60インチクラスに「ファーストステップ」で出場。 トーナメント形式の競技が3ラウンドあったのだが、1回戦突破は1回のみ。その回も2回戦目で木に引っ掛けて途中でダウンしてしまった。今まで載せた事のない250g程のバラストを積んで飛行させたのだが、まともなコントロールができなかった。 競技会は今回が始めてであったが、これから多くの経験を積み、いつかは勝ちたい。 A 平成12年8月6日、去年と同じKMA木場スロープ大会。60インチ級と無尾翼級に、ぞれぞれ「ファーストステップ」と「BOMBER」で出場。 60インチ級はトーナメントが3ラウンドあった。 1ラウンド目。初戦敗退。いわゆる1回戦負け。 2ラウンド目。ベスト4まで勝ち上がる。 3ラウンド目。2回戦敗退。 まあ去年よりかは ましかな。 無尾翼級。3ラウンド中、得点上位2ラウンドの合計点数を競う競技であった。 1ラウンド目。1位。 2ラウンド目。2位。1回ミスる。 3ラウンド目。5位。3回ミスる。 で、合計点数は・・・1900点オーバー。なんとか2位!! 金を取れんかったのは悔しいけれど、それでも めちゃうれしい。 これを励みにして頑張っていかなね。 しかし・・・ミスがあまりに多い。何じゃあのショートカットの数は。気が焦り過ぎとんやね。意気込まず冷静に挑むその精神を手に入れなアカンわ。 |
2000/08/07 |